平成19年度高齢市民が活躍するための社会技術研究会講演会

リハビリ医学革新が国民に採用されるプロセス

淑徳大学教授 松岡幸次郎



イノベーションが個人に採用されるプロセスには知識→態度→決定→実行→確信の各段階を経ることが知られています。
有用性を知覚しても社会的規範にそぐわなければ、非好意的な態度につながり、採用決定されません。

我々の進めている高齢になって障害を得ても自立できるリハビリテーション(リハ)手法の研究開発普及にも該当しているようです。私達は、効果がないという著名な医師もいるこれまでのリハ手法の革新や、長期的なビジョンで自立社会構築を可能にする産業育成に繋がる器具や方法などの開発を進めています。

大きなイノベーションでは、いったん採用して実行されても、革新性が高ければ不協和を生じる可能性が大きく、担当者が変わったとしても採用を継続させるためには、不協和を解消させる確信が必要であります。

ハビリ医学革新と言う大きなイノベーションでこの会の活動がその面でお役に立ち、皆様とともに安心・安全の高齢社会を築けると確信している。

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